絵本コラム_いくらなんでもいくらくん

日本でご馳走といえば「お寿司!」と答える方多いのではないでしょうか?
そう言えば、お正月も御節料理と一緒にお寿司を食べるご家庭も沢山ある様です。
本日紹介するのはシゲタサヤカさん作『いくらなんでもいくらくん』(イースト・プレス¥1300)です。
子供達に人気の寿司ネタといえば「いくら」ですよね!
こちらの絵本、題名をご覧になった通り、いくらの軍艦の「いくらくん」が登場します。
この「いくらくん」、もちろん唯のいくらのお寿司ではありません。
「なんでもや」さんなのです。
突然城下町に現れた謎のお店を不審に思ったお殿様、家来に様子を見に行かせると、そこは「いくらくん」の「なんでもや」でした。
そして「いくらくん」は本当になんでも願いを叶える「なんでもや」としてお殿様の側にお仕えする事になります。
その願いの叶え方が凄い!!の一言です。
こんな方法見た事ない!ぺぺぺぺぺっと叶えてしまうのです。
シゲタさんの独特な絵と世界観に思わず「ぺぺぺぺぺ」と呟いてしまいそう。
お殿様の「いくらくん」への依存と、不思議なハッピーエンドはシゲタさんの奇想天外な発想力にひたすら驚き楽しめる一冊です。
ぺぺぺぺぺっ!