絵本コラム_まめまめくん

個性って時に無敵で、時に大きな障害になるものですよね。
『個性を活かして頑張れ!』なんて励まされても実は辛いだけなんて事も…
本日紹介するのはデヴィット・カリ作、セバスチャン・ムーラン絵、ふしみみさおさん訳の『まめまめくん』(あすなろ書房 ¥1000)です。
まめまめくんは生れつきとっても小さな男の子。
マッチ箱の中で眠ったり、靴はお人形に借りたり…でも、小さくたって元気いっぱい!自分で何でも出来たんです!
…小学校に行くまでは。
集団生活の中でその個性によって浮いてしまう。
個性とは生まれ持った宝なはずなのに、それが大きな壁として立ちはだかる。
経験された方も多いのでは?
まめまめくんはそんな辛い状況にも、自らを見失わずに軽やかに立ち向かって行きます。
そんなまめまめくんのコミカルで愛らしい姿が、原題のPetit Pois(グリーンピース)に擬えた爽やかなグリーンと供に描かれています。
『みんなちがってみんないい』
そうは言われても、立ち向かって行くのは自分自身。
そんな気持ちを軽やかにそして爽やかに励ましてくれる一冊です。