絵本コラム_ふしぎの国のアリス
『春色』と聞くと、どんな色をイメージしますか。
色とりどりの花が咲き乱れる春。
でも、柔らかく暖かな日差しに包まれると、どんなビビッドな色も優しく見える気がします。
松本かつぢさんをご存知でしょうか。
日本の『Cawii』文化の牽引者とも言える昭和の漫画家・挿絵画家で、そのエキゾチックで繊細な美少女画は中原淳一と人気を二分した程。
かつぢさんの柔らかなタッチと色合いの絵。それはまさに『春色』なのです。
今回紹介するのは、松本かつぢさん作『ふしぎの国のアリス』(ニジノ絵本屋 ¥2800)です。
今では不思議の国のアリスと言えば、ディズニーの作品を思い浮かべる方が多いのかと思います。
ビビッドな色合いに怪しげなキャラクター…そんなイメージもあるのでは。
半世紀も前に描かれたかつぢさんのアリスはそれとは違い、パステルカラーを基調とした優しい色合いで、キャラクターの表情も柔らかく描かれています。
あの、ハートの女王ですら何だか優しげなのです。
当時の印刷技術ではこの柔らかく優しい色合いを出す事は叶いませんでしたが、半世紀もの年を経てニジノ絵本屋で再度出版する事となり、原画のままの色合いを印刷にて再現する事ができました。
『春色』のアリス、今日の一冊に如何でしょうか。
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絵本『ふしぎの国のアリス』
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