絵本コラム_しろくま絵本シリーズ

食べ物で大事なのは味!だけではないですよね。
見た目だって、食感だってとても大事。
いくら良い味付けをしてあっても、ボソボソだったり固かったりしたら美味しいとは感じられないのです。
フワフワ、サクサク、もちもち、トロトロ…美味しそうな食べ物にいっそのこと飛び込んでしまいたいなんて思う事ありませんか?
そんな願いを叶えて?くれるかもしれない絵本シリーズを今日は紹介したいと思います。
柴田ケイコさんのしろくまシリーズ(PHP研究所 各¥1300)です。
食べることが大好きな、食いしん坊のしろくまくん。
食べ物が好き過ぎて、その中に飛び込む妄想を始めます。
「おいしそうなしろくま」では大好きなホカホカ白米に埋まり、ちくわの穴に潜りこみ、フカフカそうなチョココロネに頭から突っ込んで、キツネうどんのお揚げに包まります。
「おべんとうしろくま」ではお握りの具の様に握られ、タコさんウインナーと戯れ、サンドイッチに家族で挟まれます。
「あま〜いしろくま」ではプルンプルンのプリンに潜って、焼きたてホカホカなホットケーキの上で寝っ転がり、そして、しろくまと言えば!な例のスイーツにも勿論なってしまいます。
最新刊である「うみのごちそうしろくま」では、いくら丼のプチプチないくらに埋まり、アジフライのサクサクな衣を着て、お魚の缶詰に収まります。(生臭くないのかな?)
とにかく、食べ物相手にやりたい放題のしろくまくん!
でも良いんです!だって妄想だもの。
そして、妄想に疲れて本当に腹ペコになったしろくまくんを待っているのは、一番大好きな…。
一見無表情なしろくまくん、食べ物にもぐりこんだ時のホワーンとした満足気な顔に癒されます。
きっと、しろくまくんと一緒にご飯を食べたら、美味しく感じるだろうなぁ。
柴田ケイコさんのユーモア溢れる絵本達の根底には、親子の深い愛情が感じられます。
しろくまくんのお母さん、きっと料理上手なんだろうな。
ちょっとお腹が空いてしまうかも知れませんが、今日の絵本に如何でしょうか?