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2017年保育園さんのクリスマス会でのこと

メリークリスマス

2017年クリスマスは今日!ですが11月くらいからクリスマスの雰囲気をたーくさん感じて今日になりました

数年前まで、プライベートでクリスマスを楽しもうとして生活していたように感じますが
絵本の仕事を始めてから、プライベートでのクリスマス感はほとんどなくなってしまったように感じます

(ただただ忙しくて余裕がないだけで、ちゃんと生活を丁寧に、ゆとりもって送っていたら、プライベートのクリスマスも充実させられると思うのですが・・・)

とにかく仕事で「クリスマスなこと」がいっぱい起こるからです

クリスマスプレゼントのラッピング、クリスマスイベントへの出張、店内装飾、クリスマスにまつわる絵本の発注・・・・

そんな中で、今年のクリスマスのお仕事で一番びっくりして人生はじめてづくしだったことがあります

保育園さんのクリスマス会のステージでした
今年、春にもステージをさせていただいていた保育園さんでした

ニジノ絵本屋のステージはその時々、演者さんが異なります

主催の方からのご要望と、その時々の演者さんのスケジュールを調整して、組み合わせてステージを作っていきます
そのため、毎回違うステージが出来上がります◎
(もちろん同じメンバーでのステージも何度もありますよ)

ニジノ絵本屋にはステージを作る仲間がたくさんいるので、その時々本当に楽しく作り上げるのですが

今回は!
特に個人的になかなかハードルが高かったのであります!

出会いはかれこれ2年以上前になる紙芝居師のだんまるさん
紙芝居と絵本でいつかコラボレーションできたら!
と、話していました

だんまるさんは京都大阪を中心に活躍されている方なので
互いの出張のタイミングでイベントやステージを見に行くような期間が2年間続きました
だんまるさんが東京に来るタイミングでニジノ絵本屋の仲間と口演を見に行ったり
私が関西方面でイベントがあるとだんまるさんが見にきてくれたり・・・

そして、いつかなにか一緒にできたらいいね
が、ようやく今年のクリスマスのタイミングにおとずれました

約300人の皆さんが集まる大きなステージ
紙芝居と絵本がコラボレーションするなら・・・
だんまる紙芝居とニジノ絵本屋がコラボレーションするなら・・・

を、絵本作家のテライシマナさんが演出に入ってくださったことにより叶えることができました

本番までに、それぞれにたくさんの案、意見、条件などを出し合い
組み立てていきました

目的は、保育園のみんなに最高のクリスマスステージをお届けすること!

どうしたら喜んでもらえるかな?ワクワクしてもらえるかな?
それをこのメンバーでどうしたら形にできるかな?

物理的に住んでいる距離が遠いので、直接会っての打ち合わせも難しく
メンバー全員が多忙を極めていた時期でもあったため
隙間時間にねじ込んで打ち合わせや事前準備を重ねてきました

そして、クリスマス会当日、私たちは文字通り最高な形でクリスマスステージをお届けすることができました

だんまるさんの紙芝居は大人も子供も大笑い!
私が最初に見た時の、あのびっくりする楽しさを、よりたくさんの人に見てもらいたいなー
と、また改めて思ってしまいました

そして、今回、コラボレーションするにあたり
私は短い紙芝居の物語を作りました

それをだんまるさんが紙芝居にしてくださり読みました。さらに歌も歌いました
私は赤鼻のトナカイになったのです

この日は私にとって「はじめて」だらけでした

全て、マナさんが演出に入り、映像と音楽、さらにライティングを組み立ててくださったから完成させることのできたステージでした

キラキラのステッキと鼻が光るトナカイの帽子
手には、その前の週にワースレスにもらったベルを持って

ステージに立っている私は「ステージに立つ」ということがしたいのではなく、このメンバーで一緒に仕事がしたくて、全てが役割分担で、このメンバーとだから、私はこの役目!
と、思ってステージに立っているんだなー
と、改めて思いました

絵本作家のマナさんが作った映像と音楽は、キラキラしていて、心ときめくエンターテイメントがそのまま形になっていました

来年のニジノ絵本屋のステージは、どんどん進化していくんだろうなと、ハッと気がついてしまった瞬間でもありました

そして、ニジノ絵本屋の仕事は「誰とやるのか」で、私たちの立ち位置は常に変わり
その時々に与えられたパートでベストを尽くしていくんだなー
と、思いました
だから絶対にオリジナルのものが出来上がるんだなーと

私は「これがやりたい」いうより「この人とやりたい」という思いが絶対に先に来てしまうから、その人たちと一つのことに取り掛かるとき、私にできることがあれば何でもやるぞ!
と、思ってしまうのです

もちろん「適材適所」という言葉も、「餅は餅屋」という言葉があるということも理解した上で、きっと私は周りの大好きな作り手さん(それは音楽家、お料理家、絵本作家、造形作家、舞踏家、まだまだ会っていない作り手さんたちも含めて)と一緒に「絵本のこと」をやっていくんだろうなー
と、思いました

(私の周りは作り手さん以外もたくさんいます!その人たちも含めてだよ◎)

そこに「絵本」がある限り、きっとたくさんの面白いことをみんなと共有していくんだろうなー
と、思いました◎

(絵本作りもステージ作りお店作りもとても似ています)

そんなことに改めて気付かされるステージでした

保育園さん、だんまるさん、マナさん、アッキー、ガッキー、私を支えて、見守ってくれている周りのみなさまのおかげさまのステージでした

「クリスマスの日」「ありがとう」

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おまけ写真
緊張で死にそうな楽屋のわたし


いしいあや
2011年にニジノ絵本屋をオープンさせる。絵本の企画編集、イベントの企画運営など「絵本」にまつわる「わたしにできること」をなりわいにしている。 2017年5月に西日本出版社さんから「ニジノ絵本屋さんの本」を刊行。

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