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13. この星のブルー

ブルーを見ると、どこか郷愁の想いに駆られる。
これはきっと、この星の記憶だ。
ほとんど伸びきったイエローヤロウを摘み
前が見えないほど汗をかきながら
草花たちの気配につつまれる朝。
満月の朝の収穫はとくべつなもので
この気配、に、満ち溢れてる。


右がヤロウ、左がブルーマロウ

この、ブルーマロウはすばらしかった。
1本の苗を冬から植えていました。
1度に20〜30の花を咲かせながら
30回以上は、これを収穫できたでしょうか。
1本でこんなに採れることには驚きです。

友人が写真を送ってきてくれた。
ピンクっぽい、ブルーマロウティーや
濃い紫色のブルーマロウティー。
深いブルーのものも。
ちょっと量を調整するだけで
何色も魅せてくれるブルーマロウです。
味はなく
ほのかに花の香りがして
涼を感じさせてくれますね。


ヒソップもブルーの小さな花をつけました

空にはブルー。
それが写り込んだ水のブルー。
そう、どこを見てもわたしたちは
大きなブルーにつつまれ今日を生きてる。
ブルーマロウを飲み内側がブルーになると
暑かった夏がまぼろしのように見えた。


テライシマナ
東京生まれ。南米アマゾンのジャングルでの自給自足暮らしを経て、現在は東京でエディブルガーデン「レインボーガーデン」を作り、花を育てながら暮らしている。「OHISAMA BOOK」著者、ブックレーベル「NONKI BOOKS」代表。 Instagram @manateraishi / @nonkibooks

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